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あるボーイさんの恋。

よく一緒に飲みに行く、キャバのボーイさんがいるんだけど、先日、「相談があるんです」っつーから、話を聞いてみたら、なんと!他店の[E嬢]というキャストに恋してしまったそうだ!

で、この恋を成就させる為に協力してくれ!との事。

「俺には無理です!」と無下に断るのも可哀相なんで、無い知恵を絞って作戦を考える・・・

ってか、キャバのボーイさんなんだから、女の子なんて何百人と接してきてるんだろうから上手くできるんじゃないの?と、思うのだが、仕事を離れるとプライベートの事はからっきし駄目になるそうだ。

・・・あ!そうだ!「キャバクラ侍」の統計に、客⇔嬢が恋愛に陥る場合、店に通いはじめて5回目くらいに大体が決まるような事が書いてあったな・・・


淳一「えっと、店に通って何回目?」

ボーイ「まだ、2回です。」

淳一「アフターとか店外に誘ったりとかは?」

ボーイ「いや・・・それが、同業だし、なかなか・・本名すら聞けてない状況なんですよ」

淳一「よしッ!まずは、アフターに誘うぞッ!」

ボーイ「えッ!!そんな大胆なッ!!」

淳一(キャバクラのボーイが何言ってんだか)

ボーイ「Eちゃん!Eちゃん!!」

淳一(こいつ・・・相当に病んでやがる・・)

淳一「よしッ!E嬢攻略は5回訪問で決めるぞッ!!」

さて・・・とにかくE嬢がいる店に行かないと始まらないのだが、今現在は、このボーイさんが働くキャバで飲んでいる。。。

あ!そうだ!

淳一「今日は、E嬢は出勤してるのか?」

ボーイ「ハイ、今日は出勤してるはずです」

淳一「よし!今から店に行くぞッ!」

と、いうことで、勤務中のボーイさんと俺の指名嬢を店から借り出して、E嬢が働く店へと向かう。

作戦その①「そこまでして君に会いにきたんです」

まだ勤務中のはずのボーイさんだが、E嬢に会いたいがために、自分の店の客と指名嬢を連れてまで会いに来てしまった!という、E嬢に対するアピールである。
それと、俺も混じる事によって、初回のアフターを複数にしてE嬢が来やすい状況を作る。
さらには、俺の指名嬢を混ぜる事により、E嬢に「女の子も同席するアフターなら安心かな?」と思わせる、いわば保険もかけておく。

で、E嬢だけ本指名で、後はフリーという状況で飲んでいた。
俺は、どのタイミングでアフターに誘うような話を振るか、タイミングを見計らっていた。

だが、ここで、思わぬ壁が立ちはだかった!

E嬢の大の親友である[カッパ嬢]である。(顔が河童そっくりなんです)

カッパは、俺は指名嬢と、ボーイさんはE嬢を本指名で入店してるから、何らメリットが無い席と判断したのか?結構な不機嫌な感じである。

ボーイさんがE嬢を口説こうとしてても・・・

カッパ「Eちゃん~だまされちゃだめだよ~」なんて、水を差すような事を平気で言う。

E嬢も、もともとが優柔不断というか素直な子なんで、カッパの言うことには素直に従うようである。

淳一(むむむむ・・・まずい!このままでは、ボーイさんが不利じゃないかッ!)


作戦その②「カッパを落とせッ!」

まずは、カッパに場内を入れて、ボーイさん&E嬢チームに絡まないように、俺と指名嬢の間に席移動させて、気をそらせる。
次に、どうやらE嬢とのアフターの鍵もこいつが握ってそうなので、カッパをうまくアフターに誘い込むようにすれば、芋づる式にE嬢もついてくる!

やはり、思惑通りで、カッパをアフターに誘ったら、もれなくE嬢もアフターに行くという快い返事が来た!!

で、俺・ボーイ・俺の指名嬢・E嬢・カッパ・・・と、5人でアフターに行くことになった。


作戦③「不要な牌は切れッ!」

マージャンと一緒で、不要な牌をもってたって、いつまでたっても上がれない。
ここで、一番に不要なのは、俺の指名嬢である。
まずは、5人揃ってボーイさんの店に戻り、時間が来るまで飲む。
指名嬢は他の席も回ったりするので、アフター行く時には「他の席で飲まされちゃって、具合悪くなって行けない」という、自然な流れで切り離しが出来る。
で、4人になって、バーへ行く。

ここで、下手な居酒屋は駄目だ!美味いカクテルを作ってくれるバーでなくてはならない。
なぜならば、美味しい酒ならば飲みすぎてすぐに酔っ払うからだ。(酒の力を借りないとだめなんです)

みんな程よく酔っ払ってきた所で(この時点でカッパは一回吐く)、次の切り離しにかかる。

次に不要なのは、俺とカッパ。

バーを出て、次の店に向かう・・・

でも、こうゆう時って不思議なもので、自然とカップルになって歩くものなんだよな~

ボーイさんとE嬢を先行させて歩かせる・・・酔いもあってか、結構、いちゃいちゃしてる。

カッパは具合が悪いも、前を歩く二人をうらやましそうな目つきで睨む。

ここで、アクシデント!

カッパが気持ち悪いと、しゃがみこむ。

ボーイさんとE嬢は、そんなカッパには気づかずにどんどん歩いていってしまう。

仕方なく、俺は「大丈夫?」などと言いながら背中をさすってあげた・・・

その瞬間!

イチャイチャE嬢達を見てムラムラしたのか、こともあろうか、俺に抱きついてきた!!

そして、怯える俺にチューをしてきた!

俺は、カッパに襲われてる恐怖のあまり、身動きもとれず、なすがまま!

[ぶチューッ]

さっき、ゲロを吐いた口でチューをされた!!

淳一(ウゲぇッ!!ドブみてぇな味がッ!!!)

カッパのドブ臭く、熱い口付けから解放されるまで、えらい長い時間に感じた。

口付けから解放され、「毒素注入」が終わった俺は、まるで、レイプされた女性のごとく、肉体的にも精神的にもボロボロになった・・・・。

この出来事は、絶対に今後の俺の人格形成に大きな支障をきたす恐れがあったのだが、ボーイさんの為ならば、多少のリスクは我慢するしかない。

翌日・・・
んで、4回目のお店訪問。
俺はカッパを、ボーイさんはE嬢を本指名して入店。
延長につぐ延長で4セット。
この日はアフターには誘わずに、「昨夜、遅くまで引張り回しちゃったんだから、今日はゆっくり休んでね!」な優しさアピール日とする。
まあ、昨日は、ボーイさんとE嬢も、酔いにまかせてチューくらいしたようである。


さらに翌日・・・
ボーイさんから電話。

ボーイ「淳一さん、今日が、決めの5回目です・・・E嬢、出勤してるんで、付き合ってもらえませんか?」

淳一「・・・いや、今日は、俺やカッパ抜きで、2人きりで話した方がいいよ」

ボーイ「大丈夫ですかね?」

淳一「大丈夫だよ!いい雰囲気になってるようだし、いけるって!」

・・で、ボーイさんとE嬢は、店が終わった後、アフターに行き、また、酒の勢いもあって無事に結ばれたようです!(酒の力ってのも微妙なんですけどね)

いや~、確かにボーイさんの熱意が伝わったんだろうけど、統計上通りの5回ってのを目の当たりにすると、感動するもんですね~

へ?俺?・・・それ以降は、ゲロカッパは一切無視ですよ。。。
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