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指名嬢の犬と呼ばれた男。

俺ら重度のキャバクラジャンキーは、いわば指名嬢の飼い犬と言っても過言ではない。

すねたり・駄々をこねたりしてみても、結局は、指名嬢の手のひら上で転がされてるわけです。

さて、6月も終わりってことで、売り上げポイントが〆日が迫ってイライラしている嬢もいることでしょうし、普段は連絡がとりづらいのに、いつも月末が近づくと不思議と連絡がマメにくるよーになる・・・・

それは、俺らキャバクラジャンキーにとっては、指名嬢からに「非常召集」以外のナニモノではないのだッ!!



んで・・・過去にそんな〆日間近の出来事があったので書いておきます。




[平成19年9月]

月末間近、俺の携帯には普段では連絡が来ないような嬢から続々と「営業連絡」が入る。

俺は、「営業がマメに出来る嬢」をこよなく愛するので、このように普段マメに営業かけてこない嬢は、メール返信すらしないし、鬼電をくれようものならば、平気で着信拒否をする男である。

まあ、ポイント不足で悩んでの事なんだろうけど、ならば、普段から営業をマメにすりゃいいのにね。



ある指名嬢も、例外ではなく、〆日前のポイント不足に悩まされていたのであった。

この嬢は、それまでは、お店のアイドル的存在ではあったが、系列店への一時的な移動や、大病を患っての長期欠勤で「客離れ」が進んでしまっていたのであった。

まあ、本人の口からは聞いてはいないが、現在の店での「復活」自体だって、前のように売り上げ作れるか?不安だらけであろう。

俺自体も、仕事の忙しさもあって、なかなかコンスタントに店に行けないわけで、うまく復活してもらいたい気持ちと、埋め合わせの気持ちもあって、今回、自ら〆日のポイント調整を望んだのであった。(ここらへんが指名嬢の飼い犬といわれる部分ですね)

ただ、〆日の前日に嬢から、ポロッと聞かされた事もあって、「残り1日でどーすんの?」の絶望的な気分でもあったが・・・・・



・・・・とりあえずは打ち合わせ。


淳一「んで?何ポイント不足してんの?」


嬢「え~と、10ポイントくらいかな?」


淳一「・・・ってか、この店のポイントシステムわからん!教えろッ!」


嬢「えっと、本指名が・・・」


・・・という具合に、まずは、ポイントシステムを聞いて、どうゆう作戦にするか検討する。


淳一「オープンラストで、延長を30分毎にしていくと・・・なんとか、ポイント不足を補えるなあ。」


淳一「ん?ちょっとまて。テめーも指名客を呼びやがれ!!」


嬢「あ・・いや・・・それは、もっともなんだけど、どうも、みんな都合がつかないみたいで・・」


淳一「う~ん・・・それじゃ、仕方ないなァ」


淳一「あれ?1位の子との差は?」


嬢「1位?多分、それは、1日じゃ逆転できないし無理だよ・・」


淳一「(怒)テメーッ!この「腐れ売女(くさればいた)がッ!」(アイドル嬢に向かって暴言を吐く男)


淳一「もし、数ポイントくらいの差だったら、何とかすれば1位取れるかもしれねーじゃねーかッ!!」


嬢「う、うん。でも、、無理だと思うよ・・15ポイントの差があるし、その子だって、月末逃げ切りの為に、指名客に召集かけるだろうし・・・」


淳一「うーん・・・なんとかならないものだろうか??俺が、オープンラストやったところで、1位の子と同ポイント。当然、1位嬢だって、逃げ切りする為に、指名客に召集かけるだろうし・・・う~ん」



・・・んで、翌日。(〆日)


仕事はチャっチャと片付け、その指名嬢がいる店へ向かう・・。

まあ、いつものように、楽しく飲んでいるわけだけど、店内の様子が気になる。

どの嬢も、〆日とあって、呼び寄せた指名客が次から次へと入店してくる。


淳一(あら?これじゃあ、1位を取るどころか、下位に転落もありうるぞヤバイぞ!)


指名嬢も、店内の動きが気が気でない様子。


淳一(んー。俺みたいな指名客が、もう一人、居れば・・・)



淳一(ん?俺がもう一人?)



・・・これだッ!!!




俺のBOX席に架空の指名客を、もう一人作る。(もう1枚、売り上げ伝票をつけてもらう)


当然、その架空の客は、俺の指名嬢に本指名入店で来て、俺と同じ用に延長・延長をラストまで繰り返す・・・。


そうすれば、ポイントは2倍!(当然、料金も2倍だけどね)


淳一「よし!そうすれば、俺、一人で2倍のポイントを稼ぎ出せる」


淳一「名づけて・・「一人指名被りの術!」なのだ!」


早速、店長に相談する・・・。


店長は、唖然とした顔をしている。


「何のために?」と聞かれたが「ポイントの為です・・・」と、答えた。(こちとら重度のキャバクラジャンキーだぞッ!なめんなッ!)


早速、架空の指名客を「淳二」と命名し、俺のBOXの向かい側に座らせた?


淳一「おい、淳二にお酒を作ってやらないと」


嬢「ああ、そうだ・・・」


淳一「たまには、淳二にも話しかけてあげなさい!・・・せっかく本指名で来てるんだから!」


嬢「そ、そうだね、淳二さん!こんばんは!」



淳二「・・・・」



淳一「うちの淳二は無口なんだッ!」



嬢「ど、どうすればいいのよッ!!」


・・・などと、架空伝票で作られた架空の指名客を相手に、アホな事をしていた。



深夜0時過ぎて、店は満卓。


淳一「なあ、ポイント大丈夫かな?なんなら、「淳三」を召喚するけど??」


嬢「あははは大丈夫!淳二さんが来てくれたから、余裕で行けます!」


・・・結果、〆日1日にして、その指名嬢はブッチギリで1位に躍り出た!
(架空の淳二以外にも、普通に来店された指名客が1組だけきたしね)


多分、他の嬢は、なぜ?ギリギリ2位だった指名嬢がブッチギリの1位になったカラクリがわからんだろう


・・・分かったら、殺されそうだけどな。




ってな、わけで、無事に「指名嬢の月末ポイント不足問題」を解決し、「やり遂げた感」を胸に、俺は、店をあとにした。



まあ、周囲から見れば「あのオッサン、また、カモられてる」としか見えないだろうけど。

客・嬢、納得で、お互いに「指名客・指名嬢」の関係が出来ているならば、指名嬢の「義務と権利」、指名客の「義務と権利」が、暗黙の了解であると思う。

どちらかが、義務を怠って、権利ばかり主張しちゃうと、片方にストレスが溜まり、長くこの関係は続かないだろう。


・・・よく、そんなに嬢に気を使わないで、もっと、気楽に飲めばいいのに・・と言われますが、気楽に飲むなら、居酒屋行ってます。


俺は、そんなポイントシステムがあるキャバクラで飲みたいんです。ほっとけ!
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